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TBSで放送されている「クレイジージャーニー」でお馴染みの洞窟探検家、吉田勝次氏の本です。
2017年に刊行された『洞窟ばか』の第2章にラオス探検が加筆されています。
映像の方がもちろん情報量は多いのですが、書籍でもワクワクドキドキの探検感が伝わってきました。
吉田さんが洞窟を探検するようになったきっかけや、初めての洞窟探検から試行錯誤して現在の仕組みを作り上げていったのかが細かく描写されていておもしろいです。
絶景とは、人が安易に行けないところにあるのですよね……。
探検に限らず何かしらの挑戦を長年続けている人たちに共通していることって、好きなことを続けているということと、「まずやってみる」という精神から始まっていることかなーと思うのです。
吉田さんからは、「諦めの悪さ」が大事であること、「何事も途中で諦めてはいけないこと」を学びました。
未踏の洞窟はアクシデントばかり起こると思うのですが、『アクシデントとは「人生のスパイス」のようなものだ。』と言い切ってしまえる精神力が凄い。
「転んでもただでは起きない精神があればアクシデントこそが糧になる。」
確かに、アクシデントを避けてばかりいると、対処する力や本当の意味での精神力は磨かれていきませんね。
私は小心者で、初めてのことになると気が小さくなり緊張しっぱなしなのですが、大人になるとそうそう始めることってないですよね。
むしろ、「慣れていることで安心したいからあえて初めてのことをしない」と言った方がいいのかもしれません。
二度目の挑戦となるとすんなりできたりします。
緊張するのは一度目だけなのです。
話が逸れましたが、吉田さんは「たまたま洞窟に出合って」それでも「もっとほかにいい生き方があるんじゃないか?」と思うことがあるとのこと。
これだけ洞窟に全てを捧げているように見える人であっても、生き方、人生の目的に迷いは生じるのですね。
ただ、吉田さんは、「人生は短いから迷う時間さえもったいない。思ったらすぐ行動して、ダメだったらすぐに切り替える」と考えています。
凡人の私は、悩みに悩んだ挙句に動けずにいて、時間を浪費して、失敗したらどうしようだとか、起こりもしないことを考えてしまいます。
しかし、向き不向きなんてやってみないとわからないし、実践してみてダメなら切り替えてもいいんだと思えました。
やめたことに関して周りの人に笑われても気にしなくて良いのです。
「自分には合わなかった。」それだけのことです。
探検に限らず、短い人生で自分がどう生きるかの選択は自分次第ですよね。
全く違う世界を見ることができ、自分がワクワクすることにチャレンジしたくなる本でした。
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